赤ワインのアウトドア日記

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富山でホタルイカすくい!ホタルイカの身投げ!ホタルイカ三昧のキャンプを楽しむ

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赤ワインです。

酢味噌和えや、パスタで美味しいホタルイカ。

ホタルイカがビーチですくい放題のフィーバー状態になる!?

…そんな夢のような話があるんです!

ビーチでホタルイカが網ですくえちゃう!?

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それは、3月から5月にかけて、富山でだけ起こる現象です。

ホタルイカは普段、水深約200〜600mの深海に生息しています。

そのホタルイカが、毎年3月から5月にかけて、夜になると産卵のため海岸近くまで大群となって押し寄せてくるのです。

そして、海岸へと打ち上げられ、青白い光を放つ現象「ホタルイカの身投げ」を見ることができるそうなんです。

ネットで調べてみるといろいろ写真を見つけることができますが、例えばこんな写真

とても幻想的ですよね。

しかも海岸に押し寄せてくるので、ビーチで簡単にホタルイカを「すくう」ことができちゃうのだとか。

しかし、この「ホタルイカの身投げ」は、3月~5月の期間中であればいつでも見られるわけではありません。

ホタルイカの身投げはまだまだ未解明の部分が多いそうですが、経験上、次の条件がそろったときに出会える確率が高くなると言われています。

・新月前後の日
・深夜から未明にかけて満潮になる日
・晴れていて海中がきれいな日
・南よりの風が吹いている日
・波が穏やかな日

自分のスケジュールを確認しながら、月齢カレンダーもチェックしてみると…
なんと近々、新月の日にスケジュールが空いているではありませんか!!

2015年4月18日(土)は新月で、満潮は深夜3時。

あとは、天気が良くなり、南よりの風が吹いて、波が穏やかであれば完璧!

これは実際に行って体験しなくては!!

…というわけで、東京から車で6時間。

交代で運転しながら富山へと車を走らせました。

いざ富山へ!ホタルイカすくいキャンプ

向かった先は、富山県の「浜黒崎キャンプ場」。

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キャンプ場の目の前には砂浜が広がり、海の向こうに立山連峰の景観が広がる景勝地。

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この海岸でも、条件がそろえばホタルイカの身投げが見られると言います。

僕らが今夜宿泊するテントサイトは、このビーチの目の前の松並木の中にあります。

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いざホタルイカ出現!となれば、ビーチに30秒で駆けつけられる距離です。

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目の前にあるビーチに今夜ホタルイカがやってくる…そう思うと、日が暮れるとともに、期待に胸が膨らんできます。

ホタルイカすくいの装備

ホタルイカがやってくるのは夜中。

まだ時間があるので、ホタルイカすくいの装備を揃えに地元の釣具店「上州屋 富山千代田店」へ。

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入るやいなやホタルイカコーナーがどーん!

そして、このコーナーには、ひっきりなしにお客さんがやってきては、網などを買っていきます。

週に1回は釣具屋さんに通う僕ですが、正直、ここまでにぎわっている釣具屋さんは今まで見たことありません!!

ホタルイカすくい…どうやら地元では激アツな遊びのようです。

ホタルイカすくいに必要なアイテムは以下のとおり。

*ウェーダー(腰より上のものがオススメ)
*ライフジャケット
*ヘッドライト(200ルーメン以上がオススメ)
*目の細かな専用の網
*ザルとバケツ
*クーラーボックス

ちなみに、こんなものも発見。

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どうやら、この時期は、「ホタルイカルアー」でクロダイが釣れるんだとか。富山ならではの釣り方ですね。

それにしても、ホタルイカすくいのライバルがクロダイだったとは…。

地元の名店「きときと寿し」でホタルイカ!

上州屋で装備を揃えてもまだまだホタルイカがやってくるまで時間があります。

そこで、上州屋のスタッフに教えてもらった地元の回転寿司チェーン「きときと寿し」へ!

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「きときと」というのは富山の方言で「新鮮な」という意味だそう。

さすが地元の釣り人がうまいというだけあって、ネタの種類が豊富な上にどれも絶品!

しかも値段もリーズナブルで、ノドグロなどの高級ネタも含めてお腹いっぱい食べても3000円くらいでした。

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もちろんホタルイカも食べました。

めちゃめちゃ旨かった!!

ついにホタルイカが現れる!?

きときと寿しで腹ごしらえを終えた僕たちは、再び浜黒崎キャンプ場へ。

ホタルイカが現れやすいとされる深夜12時過ぎ。

風も強くなく、波も穏やか。

これは、ホタルイカ、期待できそうです。

浜辺へと向かうと、既にホタルイカすくいの人たちがたくさん!

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僕らも網を持って海へ入り、ヘッドライトで水面を照らしながら探していると…

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ん!?

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なんだ、このオレンジの物体は…

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ホタルイカだっ!

動きはあまり早くありません。

ゆっくりとスイッ、スイッと泳いでいます。

網を海に入れ…

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簡単にすくえちゃいました。

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写真では分かりにくいですが、 すくった瞬間、2本の食腕の先端が青白く光るんです!!

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がんばって写真に写そうと試みたんですが…

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なかなか難しい…。

まるでLEDのような色に光って、とても幻想的なんです。

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ホタルイカを見つけるコツがわかってくると、こんなにすくえちゃいます。

ホタルイカが掬い放題!というのは、あながちウソじゃなかったみたいです。

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その後も、深夜2時過ぎまでホタルイカをすくい続けて…

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こんなにたくさん獲れちゃいました。

ちなみに、ホタルイカが大量に浜に押し寄せる現象を 「ホタルイカの身投げ」といいますが…

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こうなってしまうと、ホタルイカが砂を噛んでしまうので、食べても砂ジャリジャリで美味しくありません。

そして、砂浜に打ち上げられる前に、皆が必死にすくったので、今回は身投げでビーチが青白く光る幻想的な景色は見ることができませんでした。

翌朝はホタルイカ三昧!

ホタルイカを十分に捕獲した僕らは、睡眠をとって、翌朝、新鮮なホタルイカを頂きました!

いくら新鮮なホタルイカと言っても、ホタルイカには寄生虫がいる可能性が高いので、生食は避けたほうがいいそうです。

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下ごしらえとして、ざっくり洗ったホタルイカの目とくちばしをとります。

魚の骨抜きを使うとやりやすいです。

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そして、さっとボイルして…

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定番の「酢味噌和え」。

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にんにくと一緒にオリーブオイルで煮るだけで簡単にできるアヒージョ。

これが大好評でした。

さらには…

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網で掬ったら、生きているうちに沖漬けのタレにいれたホタルイカを…

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昆布の上で焼いていただきます。

濃厚な肝とからめて食べるとうまい!!

楽しくて美味しいホタルイカキャンプ。

これは、毎年恒例にしたいほどでした!!

ホタルイカすくいの注意点

最後に、このブログを読んでホタルイカすくいに興味を持った皆さんにお願いです。

*夜の海岸は暗くて危険です。波で足をとられることもあります。必ずライフジャケットを着用してください!

*深夜に大声で騒いだり、立ち入り禁止の場所(漁港など)に入ったり、浜辺で焚火をしたり、路上駐車したり、近隣住民の方の迷惑になる行為は絶対にやめてください!

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