赤ワインです。
キャンプフェス「Feel Earth」で開催されている人気イベント「アウトドアカレー王決定戦」に参戦してきました!
いつもは見ている側だったカレー対決に、アウトドアでカレーを作らない僕がどう挑んだのか?!
アウトドアカレー王決定戦とは…
エイ出版が発行しているアウトドアフリーマガジン『フィールドライフ』の人気連載「だれでもキャンプ料理の王様」の特別公開企画として、毎年Feel Earthで行われている人気イベント。
腕に自信を持つ、我こそはカレー王という選ばれた挑戦者が、2時間という制限時間の中、来場者の目の前でアウトドアカレーを作って、その味を競い合います。
舌の肥えた審査員はもちろん、一般参加者のキャンパーも審査に参加してキングが選ばれます。
今回は、過去3連覇を果たしているチュンチュンこと小雀陣二さんを王座から引きずりおろすことができるのか注目が集まっています。
カレー王を目指す6人のチャレンジャー
打倒チュンチュン(小雀さん)のために集まった5人のハンターたち。
写真の左から…
水道橋のアウトドアカフェ&バー「BASE CAMP」のA-sukeさん(助手はイラストレーターこいっち)
アウトドアパーティー集団KIPPISの加納陽さん(助手はカメラマンの猪俣さん)
ぼくアウトドアライター赤ワインはFMヨコハマのアウトドア番組「The Burn」のDJ井手くんを誘って、ザバーン焚火部として参加
奈良県宇陀市からやってきたBBQの達人:笹岡義史さん
冒険集団N.A.P.のアウトドアプロモーター大木ハカセさん
そして、写真では、MCの河合桂馬さんの後ろに隠れてしまっている「雀家」店主でアウトドアコーディネーターの小雀陣二さんを加えた6組で競います。
僕は小雀陣二さんに推薦して頂いて出場することになったんですが、もちろん出るからには打倒チュンチュンです!笑
焚火部スタイルのカレーを作ろう!
今回のカレー対決に出場が決まってから、どんなカレーを作るか悩みました。
自分で釣った魚を使ったカレー?
ダッチオーブンで豪快に丸鶏を使ったカレー?
…皆と違うカレーを作ろうと、凝ったカレーを考えるほどしっくりこない。
そうだ!僕らは焚火部だ!原点に返って、とにかく焚火を楽しもう!ついでに簡単に美味しく料理ができたら最高じゃないか!これこそ焚火部スタイル。みんなに焚火の楽しさを伝えていこうじゃないか!
僕ら焚火部のキャンプの楽しみ方をそのままこのカレー対決にも持ち込もう!と思ったらどんどんアイデアが湧いてきました。
料理は全て焚火で作る。しかも、2人でゆる~く火を囲みながら簡単に楽しくできるもの。
そうだ、焚火と言えば焼き芋だ。これでサラダを作ろう。
カレーは…アウトドアでカレーを作らない僕が唯一作ったことがあるのが、中山千賀子先生に教わったキーマカレー。天国にいる千賀子先生への感謝の気持ちも込めてキーマカレーにしよう。ただのキーマカレーじゃつまらないから、グリーンカレー風味のキーマカレーでどうだ!?
調理開始!
ステージ上でのメンバー紹介などがあった後、いよいよ制限時間2時間の調理がスタート!
2時間あれば余裕で作れる簡単メニューにしたから、さくっと作ってあとはローチェアで火を囲んでまったりしよう…なんて思っていたら、大きな誤算が発生!なんと雨の影響で薪が濡れていて、なかなか焚火が育たない!
打倒チュンチュン!とか言っておきながら、小雀さんにナタを借りて、火が付きやすいように薪を細かくする始末(笑)この辺りがまた安定の焚火部クオリティーでもあります(笑)
焚火係&焼き芋係は、井手くん。必死に火を育てます。
そして、焼き芋を投入!さらに、また火を育てる…けっこう忙しい。
僕はカレー係です。
人が集まってきて仲良くなれるのも焚火の魅力。僕らの焚火キッチンには、小学2年生の女の子がずっと張り付いていて、「絶対優勝できるよ!」と応援してくれました。いおちゃん、ありがとう。
焼き芋が焼きあがりました。黄金色にホクホクに焼きあがって、思わず味見して笑顔になる井手君。あ~やっぱり焚火って楽しい。
正直、焚火で料理するなんてコンテスト向きじゃないです。火の調節は大変だし、その時々のコンディションで調理時間も変わるし。失敗なんてしょっちゅうだし、なんとか工夫してリカバーしたり、「これもアウトドアの味だよね」と自分に言い聞かせて食べたりするわけです(笑)だからこそ、焼き芋ひとつでも上手くできたときは嬉しいんです。
そうそう、このカレー対決には「サプライズ食材」というものがあって、当日発表される地元食材を必ず使わなくてはいけないのです。今回は、6種類のジャムからそれぞれのチームが選んだジャム。ぼくらは、かりんジャムです。
これはきっと焼き芋と相性がいいだろうということで、予定していた「焼き芋のメープルマスタードサラダ」を急きょ「かりんジャムサラダ」に変更。
ここは井手くんに任せます。
そして、時間ぎりぎりで僕のカレーも出来上がりました!
焚火部のグリーンキーマカレー&焼き芋のかりんジャムサラダ
これが完成メニューです。
カレーは、グリーンカレーペーストで味付けしたキーマカレーに、パクチーをたっぷりトッピング。さらに、グラノーラをのせると甘みとサクサク食感のアクセントが加わって、相性抜群なのだ!
焼き芋のかりんジャムサラダは、辛めのカレーを食べた後にぴったりな甘めのデザートサラダ。
出来上がった2品を持って、ステージで4名の審査員にプレゼンへ。
ステージに上がる前の緊張の面持ちを、ザバーンディレクターの辰巳君が撮影していました。
ステージに上がれば、言いたいことは山ほどあります。
今回は、焚火だけで作ったこと、楽しみながら作れる料理を目指したこと、意外な食材の組み合わせが驚きの美味しさだということを力説してます。
この後、審査員の朝比奈ランドネ編集長から質問が。
「過去も含めてキーマカレーを作った人はいなかったんですが、それは制限時間内に水分を飛ばしきれないから。その辺はどうですか?」
さすがに鋭い質問です。
煮込めばいい普通のカレーと違って、キーマカレーは水分を飛ばさなくてはいけなくて、これだけの量をつくるとなかなか大変なことなのです。
それは予想していたので、水分がたっぷり出る玉ねぎの量を減らし、代わりに筍とズッキーニを使ったのです。
さて、プレゼンが終わったところで、一般審査員の方の試食がスタート。
審査員の持ち点に一般審査員の投票を加算して、「キング オブ アウトドアカレー」が決定します。
嬉しいことに僕らのカレーが美味しい!とおかわりしてくれる人もいました。
果たしてどのカレーが王座に就いたのでしょうか?
決定!キングオブカレー
いよいよ結果発表で、ステージ上に集まった挑戦者たち。
緊張の瞬間を迎えようといていますが、みんな緊張というよりも楽しそうな雰囲気ですね。
まず発表されたのは、プリンスオブカレー=2位です。
2位に輝いたのは…
まさかの小雀陣二さんでした!!
小雀さんのカレー食べたんですけど、すごい美味しくてこれはまた優勝では?と思っていたんですが…。
そうです。…ということは、だれかが打倒チュンチュンを果たしたのです。
小雀さんを超えたのは誰なのか?キングオブカレー=1位は…
キャンプで2日目まで余りがちな食材で作ったという濃厚なカレーを作った大木ハカセさんでした!さすがです。
で、僕ら焚火部は…
3位という結果でした。このメンバーで3位になれただけでもすごく嬉しいことです。
実は審査員票では1位だったんですが、一般審査員の投票が3位と伸び悩んでしまったようです。
(黄色いビー玉が審査員票で、青いビー玉が一般審査員票)
確かにパクチーが食べられない子供もけっこういたので、それが響いたのかな…とも思います。
でも、いつも料理を作っていて思いますが、1人の心に残ってくれればそれで成功なのです。
実は、カレー対決が終わって片づけをしている時に、横浜でお弁当屋さんをやっているという女性から話しかけられて、僕らのカレーが一番美味しかったので、レシピを教えてほしいと言われました。
お弁当屋さんのメニューにしたいとのことでした。
それって最高なことですよね。
レシピはたぶんアウトドアフリーマガジン「フィールドライフ」に載るんじゃないですかね?(笑)
いやー楽しかった。
大変なので来年は出るか分からないけど…(笑)