赤ワインです。
マルチアングラーとして今までに250種類ほどの魚を釣ってきた僕ですが、人生で初めてヘラブナ釣りにチャレンジしました!
「釣りはヘラに始まり、ヘラに終わる」という言葉があるくらい奥が深いのがヘラブナ釣り。
狙う場所や季節によって釣り方が変わり、狙うタナとエサの付け方の違いで釣り方が多岐にわたっています。
タナでは…
底を狙うのが「底釣り」、
中層を狙う「宙釣り」のうち、浅めを狙うのが「浅ダナ」、
深めを狙うのが「深宙」。
さらに、エサの付け方によって…
上下両方のハリにダンゴエサを付ける「両ダンゴ釣り」、
上のハリに魚を寄せるバラケエサ、下のハリにウドンなどの食わせエサを付ける「セット釣り」、
上下両方のハリにグルテンエサを使う「両グルテン釣り」。
ヘラブナがどの層にいるのか、活性はどうなのか、それを判断して、タナ、エサの付け方の組み合わせを選んでいくわけです。
ここまで読んで、「よく分からない!」と思った方、僕もそうでした。
でも、やってみたら予想以上に楽しかったのです!
お世話になっている釣り具屋さん「フィッシング相模屋」さんが、「へら鮒釣りチャレンジ企画」を開催。手ぶらで行けばヘラブナ釣りが体験できるというので、このチャンスを逃さないぞ!と参加してきました。
ヘラブナ釣りでは、レンタルの釣り具で気軽に楽しめる場所がほとんどないので、こういったイベントはとてもありがたいです。
会場は、厚木へら鮒センター。いわゆる釣堀です。
今回の釣り方は、浅ダナのセット釣りで狙います。
セット釣りは、上のハリにダンゴ状に練ったばらけエサをつけて魚を寄せ、下のつけエサに食わせる釣り方で、言ってみればコマセマダイなんかに近いイメージです。
そして、この釣りで重要になってくるのが、ばらけエサ!
いろいろな材料を混ぜて作るんですが、その配合、練り方、ハリへのつけ方で釣果が左右されます。
各自でエサを作っていきます。
だんだんとそれっぽくなってきましたよ。
エサが出来上がったら、こんな感じで少し固めて上のハリにつけます。
こちらは下のハリにつける食わせエサ。
ばらけエサが水中でばらけて、魚が集まってきて、この食わせエサをパクリといくわけです。
こちらがウキ。ヘラブナ釣りと言えば、ウキ。見つめる先は常にウキ。
仕掛けを投入し、ばらけエサが水中で完全にばらけると、ウキが少し浮き上がってきてきます…。
きっと今ヘラブナが集まってきているところです。
ここで食わせエサを口に入れてくれれば、ウキがスッと素早く沈むはずです。
ウキに出るアタリは、わずか数ミリの時もあるので、ウキから目が離せません。
さらに、浮きが沈めば必ずアタリというわけではなく、その沈み方でアタリかそうじゃないかを判断するんです。
その瞬時の判断と、アワセを入れる瞬発力。このゲームです。
隣では、今回のメンバーの中で唯一のヘラブナ釣り経験者、井手大介(Fm yokohama「The Burn」DJ)が、びしっと合わせを決めてさっそく釣り上げています。
他の仲間たちも釣れだしました。僕も負けていられません。
釣り始めてみると3投目くらいで意外とあっさり釣れちゃいました!
目がキュートなヘラブナちゃんです。
…と、あたかも簡単に釣れちゃったみたいに言ってますが、そうじゃないんです。ヘラブナ釣りのポイントはエサ。そのエサ作りを杉山師匠がしっかり指導してくれたから、あとはアタリに集中することができたのです。
僕の隣では…
The Burnディレクターの辰巳モテタロウ君もいつになく真剣なまなざしでウキを見つめます。
最初はアワセるのに苦労していたようですが、慣れてくるとビシッと合わせが決まり、魚とのやり取りがスタート。
釣り経験は浅い初心者ですが、すっかりヘラブナ釣りを楽しんでいるようです。
そうです、しっかり教えてもらえば、難し過ぎることはないのです。
逆に難しさはゲーム性の高さの裏返しと思えるくらいです。
この日は初チャレンジにも関わらず、僕を含めてメンバーの半分は「ツ抜け」(10匹以上)。
35センチを超える大きいヘラブナも釣れました。ただ40センチオーバーはなかなか釣れません。
そして、残り時間3分というところで…
でました!!
周りの常連客、ベテランのオジサンたちもビックリのまさかの40センチ!
この1匹ですっかりいい気になってヘラブナ釣りにハマッちゃいましたね!
「フィッシング相模屋」さんでは今後もヘラブナ釣りの初心者講習会を開催していくそうなので、あなたもぜひ!店頭やWEBをチェックしてみてください。
ちなみにヘラブナ釣りに関する解説はマルキューのこれが分かりやすい。