赤ワインです。
アウトドアを中心に雑誌・WEBの執筆、イベントのプロデュースなどをしています(FBページ、twitterもやってます)。
今年も真鯛の乗っ込みが始まってると聞いて、さっそくカヤックフィッシングで真鯛を狙ってきました!
今回は、この方、日本一マダイを釣らせるガイド(赤ワインが勝手に認定w)の佐野愛降(さの・あいふる)さんと。
佐野さんは横須賀の走水でLOHAS KAYAKというカヤックショップを運営。
走水からカヤックを出せば真鯛釣りのメジャースポット観音崎沖は目と鼻の先なので、真鯛のスポットを知り尽くしたガイドなのです。
専門の遊漁船で釣りに行っても釣果ゼロということも珍しくないマダイですが、佐野さんは「今日は釣れますよ!」と自信満々。
さすがです!ガイドよろしくお願いします!
ノッコミって…
釣りのレポートの前にノッコミについて説明しておきましょう。
「乗っ込み」というのは、真鯛(に限らずいろいろな魚)が、産卵の為に産卵期(真鯛の場合は春)にいっせいに浅場に入ってくる事。
産卵の為に荒食いするので比較的釣りやすくなり、しかも大型が一つの場所に集まるため大型の数釣りも出来る時期。
つまり魚にとっての恋の季節が、釣り人にとってはフィーバータイムなわけ。
ノッコミという言葉に異常に反応してしまうのが釣り人のサガで、「乗っ込み始まってるよ」なんて聞いたら釣りに行きたくてうずうずしちゃいます。
一般の人が桜の開花を楽しみにしているくらい、釣り人が楽しみにしているのがノッコミで、マダイの場合はまさに桜の季節とも重なるのです。
僕がプロデュースしている大漁旗タオルの真鯛バージョンに桜が描かれているのもそういう理由なんです。
さぁ、桜咲く乗っ込みシーズン、真鯛は大漁となったのでしょうか!?
タイラバ
よく海老で鯛を釣ると言いますが、今回はエサは使わずに鯛ラバ(タイラバ)というルアーを使ってマダイを狙います。
(カヤックフィッシングでは、エサ釣りよりも手返しがよく、道具も少ないルアーが断然オススメ。)
このタイラバが不思議なルアーで…
オモリと、ラバーと呼ばれるフワフワ(黒と黄色の縞々部分)、ネクタイと呼ばれる平たい紐(オレンジ部分)がついたルアーです。
こんなルアーをただ落として一定速度で巻きあげるだけでマダイが釣れるというのです。
正直にわかに信じららません。が、日本の伝統的な漁具をヒントに生まれたルアーでとても実績のあるルアーなのです。
特に大切なのがネクタイの部分で、これが水中でヒラヒラして真鯛を誘い、このネクタイに真鯛が食いついてくると言います。
最初ゴツゴツとアタリがあった時は、このネクタイの先を真鯛がくわえている状態。
普通のルアーならここで違和感を感じて離してしまいそうですが、不思議なことにタイラバの場合、真鯛はさらに食い進んでいきます。
そして、ハリを口にくわえたところで真鯛が違和感を感じて反転。ハリ掛かりしてギュイーンと引き込まれるそうです。
…と、原理は分かっていても釣れるまでは信じられません。さっそく挑戦です。
カヤックで観音崎沖へ
LOHAS KAYAKでシーカヤックをレンタルし、走水から出航し観音崎沖へ。
ここはマダイ釣りのメジャーポイントなんですが、東京湾がもっともすぼんでいる(神奈川と千葉の間が狭い)エリアでとても潮の流れが早い場所。
慣れていない人が行くと、いつのまにか遠くへ流され、帰ってこれなくなることもありますので、ガイドと一緒に行くことをお勧めします。
この日は潮の動きが大きい大潮。真鯛釣りには適した潮回りです。
潮の流れが早いので、数回タイラバを落とすと100メートル以上流されていて、流れに逆らって漕いで戻り、また落とす。この繰り返し。
正直なかなかハードな釣りです。でも、こんな場所だからこそマダイが集まるのでしょう。
何度かポイントを変えていると、さっそくガイドの佐野さんの竿が曲がります。
ドラグは緩めに設定してあるので、ぎゅーんと糸が出ます。とても強い引きで大型の真鯛のようです。
あげてみると今シーズン一番の大物で、佐野さんも思わずこの笑顔。
計ってみたら3キロを超えていました。釣れた瞬間、卵も出てきたそうで、立派なノッコミ真鯛です。
その後、もう一人の仲間が1.3キロの真鯛を釣り上げましたが、僕はというと…マダイが釣れだした「時合い」に船酔いになってしまい…
ヒラメ1匹で終わりました。残念!
ヒラメも高級魚で嬉しいんですが、真鯛の強烈な引きを味わいたかった~!
またLOHAS KAYAKでリベンジしたいと思います。