赤ワインです。
深海のロマンに挑み、古代魚、未知の魚を追っていますが、
夢の魚へ、一歩…いや、ぐっと…目の前まで!近づきました!
FMヨコハマのアウトドア番組「ザバーン」と、
小網代の船宿「丸十丸」のコラボ企画で、
まだまだ未知の生物も多いと思われる深海世界で、
珍しい魚を狙って釣りをしよう!という企画新プロジェクト「プロジェクトZ ~深海バスターズ」。
このプロジェクトの目標の1つが
ゴブリンシャーク=悪魔のサメという異名をもつミツクリザメ。
古代のサメの特徴を残している「生きた化石」です。
明治30年に、イギリスの貿易商アランオーストンが、
相模湾で奇怪なサメを捕獲して、
当時、三浦半島の三崎にあった東京帝国大学(後の東京大学)臨界実験所に運びました。
ここの初代所長の箕作佳吉(みつくりかきち)さんが、
アメリカの魚類学者ジョルダンに種の同定を依頼したところ、
中世代の白亜紀(1億5千万年前)に栄え、すでに絶滅したと思われていたサメであることが判明。
ミツクリザメという名前がつけられました。
城ケ島のすぐ南には、
水深500mを超える「東京海底谷」と言われる
深海生物の楽園があって、ここにゴブリンシャークが棲んでいると言われています。
今回、ぼくたちが深海釣りで追いかけている夢の魚でもあるミツクリザメですが…
なんと!
僕らが第1回深海釣りに行ったその日、
横浜八景島シーパラダイスで、
ミツクリザメ11尾の展示がスタートしたというニュースが!!
残念ながら僕らが釣ったわけではないんですが…
横須賀市の長井沖:水深300メートルほどに仕掛けた、
カニ漁の刺し網にかかっていたそうです。
ゴブリンシャークが目の前で見られる機会は、なかなかありません。
これは見に行かなくては!…ということで、
横浜八景島シーパラダイスまで行ってきました!
まだ若い個体ということで、1.5メートルほどですが、
その姿はまさしく古代魚!
口が下向きについているので、海底のカニやエビなどを食べているのかな?
など、今度の釣りに生かそうと、じっと観察しました。
悪魔のサメという異名がついていますが、
どこか可愛い顔していませんか?
遠く名古屋から見に来たお魚マニアの方や、
深海魚ファンの子供たちも多く訪れていて、
子供たちは、お母さんから、「貴重だからよく見ておくのよ!」と言われていましたよ。
本当に貴重な機会ですよね。
刺し網にかかっていたとうことなので、
想像するに、網がからまったまま何日間か放置されていたのでしょう、
既に弱っているようで、水面を漂っていることが多かったのが気がかり。
長期飼育の難しいサメで、
シーパラでの過去の飼育記録は6日間ということなので、
ぜひ早めに見に行ってみてください!