赤ワインです。
今年も多摩川の春の風物詩、マルタの遡上が本格化!
今年は世界記録が釣れるかも!?
マルタとは…
マルタ、通称マルタウグイは、
コイ目コイ科のウグイにとてもよく似た魚。
神奈川県より北の沿岸に広く生息していて、寿命は10年ほど。
普段は川の河口部など汽水域に好んで生息していて、
ゴカイ類やエビなどの甲殻類を食べて大きくなり、
春になると、オレンジ色の婚姻色に染まったマルタが、
産卵のために川に溯上してきます。
産卵のために浅瀬にたくさん集まっているので、
川が黒くなって、橋の上から見てもすぐに分かるほどです。
多摩川などの身近な川で、
時には60センチを超えるような大物とファイトが楽しめるとあって、
近年、ルアーやフライの人気のターゲットになっています。
2015年初のマルタ釣へ!
マルタの溯上も本格的になった3月21日、
多摩川に今シーズン初のマルタ釣りに行ってきました!
一緒に行ったのは、
数々の世界記録を持つ高校生アングラー西野勇馬くん。
西野勇馬くんによると、
今年のマルタは大きなサイズが多くて、
2kgオーバーも釣れているとのこと。
マルタのIGFA世界記録は、2.50kg。
この世界記録が釣れたのも多摩川なので、
運が良ければ、今日、世界記録が釣れる可能性もあります!
向かったポイントは、
多摩川でマルタの溯上の限界と言われている二ヶ領堰堤周辺。
こういった流れの速い浅瀬にマルタが集まります。
川は、水深や地形がすぐ変わり、
マルタが産卵に好む場所もそのたびに変わるので、
まずは川岸を歩きながら、マルタがいるポイントを探すところからスタート。
そして、マルタを見つけたら、さっそく釣り開始です!
マルタの釣り方
マルタは、ルアーでもフライでも釣れますが、今回はルアーで狙いました。
ルアーの場合は、小型のミノープラグやスプーンを上流にキャストして、
流れに逆らわずナチュラルに流します。
スプーンならだいたい5gくらいのキラキラしたもの。
マルタは、産卵場所にたくさん群れていて、
スレ掛かり(魚の口以外のところにハリが掛かること)しやすいので、
トリプルフックではなく、シングルフックをお勧めします。
根掛かりも減ります。
竿は、太めの渓流トラウトロッドや、バスロッド、シーバスロッドでOKです。
世界記録は近くて遠い…
この日は、数釣りを楽しむまでは行きませんでしたが、
ポツポツ釣れて、楽しませてもらえました。
勇馬くんが2キロオーバーのマルタを数匹釣って、最大は2.25kg。
世界記録まであと少しでした。
僕は、最大1.75kgでした。
釣ったマルタは食べられる?
ちなみに釣ったマルタですが…
ほとんどの釣人は、キャッチ&リリースをしています。
むかしは東北各地で貴重な蛋白源として食べられていたそうで、
多摩川流域の川崎や狛江市周辺でも、
春の節句にマルタを食べる習慣があったという話も聞きます。
小骨が多いので、ぶつ切りにして、
骨ごと食べられるように番茶の煮出し汁で半日以上煮てから、
甘露煮にしたそうです。
僕は今まで食べてみたことはありませんが、
今回も優しくリリースしました。
マルタのシーズンは桜が散る頃まで。
次はもっと大きなマルタを釣るぞ!