赤ワインです。
とても悲しいお知らせが届きました。
これまで日本のダッチオーブンシーンを盛り上げてこられた「鉄鍋ジャンヌダルク」こと、日本ダッチオーブンライフ振興会の中山千賀子先生がお亡くなりになりました。
あまりに突然のことで驚いています。
千賀子先生は、僕にダッチオーブンのことを教えてくれた恩師。僕がディレクターをしていたFMヨコハマのアウトドア番組「The Burn」にレギュラー出演していただき、一緒にダッチオーブンを盛り上げてきた仲間です。
千賀子先生との出会いがあったから、僕はダッチオーブンで100種類の料理を作るチャレンジをしたり、アウトドアムックのダッチオーブン料理の監修をさせていただく機会にも恵まれました。
思い返せば、ダッチオーブンを初めて手にした時にはお手入れを怠って錆びてしまって、千賀子先生に怒られたりもしましたが、それもとてもいい思い出です。
日高でのダッチオーブンフェスティバル、大磯でのたけのこ掘り…と、イベントではいつも豪快な料理を作って、ダッチオーブンの楽しさを教えてくださった千賀子先生。イベントで僕がダッチオーブン料理を作るたびに、千賀子先生に褒めてもらえるのが励みになっていました。
このイベントを通して、たくさんの方に出会えたのも千賀子先生のおかげです。
また、ご夫婦で共通の趣味を持ち、イベントでお互いを立てながらにこやかにしている姿は、僕にとって理想のご夫婦でもありました。
最近、忙しくてダッチオーブン料理を作れていませんでしたが、久しぶりに千賀子先生に教えてもらったキーマカレーを作りたいと思います。
8月には8冊目となる著書『ダッチオーブン&スキレット教書』が地球丸から出版されたばかりでした。
千賀子先生は、「ダッチオーブンは親から子、孫へと受け継がれていく家宝」だとよく言っていました。
先生のレシピやスピリットはこれからも受け継がれていきます。僕もこれからもしっかりダッチオーブンに油を塗って、次の代へ伝えていきますから、天国から見守っていてください。
なお、年2回日高市の巾着田で行われているダッチオーブン・フェスティバルは、今後も続けていくそうです。これからも千賀子先生の遺志を継いで、ダッチオーブンを楽しんでいきましょう。