ヤーマン!赤ワインです。
今日2016年8月11日は、初めての「山の日」ですね。
最近、釣りの話ばかり書いていましたが、たまには登山のお話も。
僕らが大好きな海もその水の最初の一滴は山からスタートします。
この山の日をきっかけに多くの人が山に足を運んで、その自然に触れてもらえれば嬉しいなと思います。
山に登ってみると、自然のことはもちろん、自分のことや仲間のことも発見がたくさんありますよ。
山を登る時には持ち物、計画の立て方、つらい時に時に出る言葉、いろいろなところにその人の本来の姿が出るし、山登りの時はいろいろと自分と向き合う機会も多くなります。
さてさて、山といえばだれもが知っている富士山。
ご存知3776メートルの日本一の標高を誇る山です。
では、日本で2番目に高い山はどの山か分かりますか?
こたえは、南アルプスの北岳(標高3193m)です。
もしかしたら山好きの人か地元の人じゃないと知らないかもしれないですね。
南アルプスの白峰三山の最北にある山だから北岳なんですが、名前がちょっと地味なのもあって「そういえばなんだっけ?」ってなりがちです。
「富士山は登る山ではなく、眺める山だ」という人がいますが、富士山を眺められる一番高い場所が北岳ということになります。
個人的には北岳は富士山よりも登っていて楽しい山だと思います。
…というのも実は、先月7月に初めてThe Burn登山部で北岳に登ってきたんです。
南アルプスはマイカー規制があるので、車からバスやタクシーに乗り換えて1時間ほど行った広河原が登山口になります。
ここから山頂までの標高差は1670メートルほどあるので決して楽な登山ではありませんが、難易度の高い場所はあまりなく、山頂に近い山小屋で一泊することで比較的ゆっくり登ることができます。
僕らが北岳に登った日はあいにくの雨。
最初はポツポツ降っていたのが、だんだんと本降りになり…レインウェアの中まで雨が浸みてきてしまいました。
東京はTシャツ一枚でも暑い天気だというのに、ここ北岳には夏でも雪渓に雪が残っています。
雨で体温が奪われて、だんだんと体が冷えてきました。
そんな僕のためにガイドのCASIO牛山さんが貸してくれたのがエマージェンシーブランケット。
あのアルミフィルムでできたペラペラだけど体温を反射して温かいやつです。
よくエマージェンシーブランケットを肩から掛けて包まっている写真を見ますが、実は体(とくにお腹まわり)に巻きつけて使うのが正しいそうです。
体に巻き付けて登ることですぐに暖まって、無事に山小屋まで到着することができました。
北岳山荘は標高2900メートル。
山頂にも近いこの北岳山荘に宿泊して、翌朝、山小屋を出て北岳山頂を目指します。
山小屋の美味しいハンバーグを食べ終わり、明日に備えて早めに寝ようと布団に入るとどうも頭が痛い。
どうやら高山病のようです。
登るときにも常に呼吸法に気を付けていたんですがやっぱりなっちゃいました。
眠りについても頭が痛くて何度も目が覚めてしまうんですよね。
それでも翌朝、出発する頃には頭痛もよくなりました。
天気の方は雨はやんだものの、風と霧がすごく、景色は全く見えません。
本当なら富士山をはじめとした絶景が楽しめるはずですが、いま見えるのはただただ白い霧。
でも、景色を楽しめない分、足元の小さく可憐な高山植物に目が行き、しかも雨に濡れた高山植物はとてもキレイなのでした。
ひたすら高山植物の写真ばかり撮影してしまったのでいくつか載せておきます。
北岳は、高山植物でも有名な山。最後に載せた可憐な白い花は北岳でしか見られない「キタダケソウ」です。
山頂からの景色もただただ白い霧。
まさに「北岳に来ただけ…」となってしまったわけですが、今度は天気がいい時に登ってみたい!という楽しみができたのでした。
この登山の模様は、アウトドア雑誌「GARVY」の9月号に掲載されているので、詳しくはそちらでぜひご覧ください。