赤ワインです。
自転車で5分で行ける距離に住んでいながら
今まで一度も行ったことがなかった都会のオアシス「等々力渓谷」。
初めて行ってきました!
等々力渓谷とは
等々力渓谷は、谷沢川(やさわがわ)が切り込んで浸食してできた渓谷で、
東京23区内では唯一の渓谷。
台地と谷の標高差は10mあって、
渓谷の斜面には、ケヤキ、コナラ、ヤマザクラ、イロハカエデなどとともに、
常緑シダ類などの湿生植物も茂っていて、
渓谷内では至る所から湧水も出ています。
入り口はここ。
東急大井町線の等々力駅からすぐ近くのゴルフ橋です。
実はこのゴルフ橋、
第三京浜を通って横浜・湘南・三浦方面に行くときに通る抜け道なので、
いつも車では通っていたんですが…。
この階段を降りるのは初めて。
さっそく降りると…
等々力渓谷を散策
階段を降りると、谷沢川のせせらぎと緑深い世界が広がっています。
上を見れば、新緑と木漏れ日が。
下を見れば…
シダが生い茂っています。
視線をもっと下に向けてみると…
谷沢川に魚影が!!
写真の真ん中に魚がいるのが分かりますか?
ドジョウ?ハゼ科の魚?
こんな感じでゴルフ橋から等々力不動まで、
川沿いに1kmほどお散歩ができるんですが、
味わえるのは豊かな自然だけではありません。
世田谷の歴史も感じる
僕のような歴史好きには、途中、少し足を延ばせば…
関東地方最古の鉄製甲冑や石製品などが見つかったという
「野毛大塚古墳」(頂上まで階段50段くらい)や…
古墳時代後期のものと推定される横穴式古墳があります。
この横穴式古墳は、世田谷近辺の有力な農民の墓。
入り口をガラスでおおっている以外はほぼ当時の状態のまま保存されていて、
ガラス越しに中が覗けるようになっています。
お墓なので、中を撮影するような野暮なことはしませんでしたが、
実際に人が埋葬されていた場所を見られるのはなかなかないので
中をのぞくと、タイムスリップしたかのような気分になりました。
(案内板の絵が、いい感じで想像力をサポートしてくれます。)
気になる方はぜひ自分の目で見てみてください。
等々力不動尊まで歩いてくると…
「雪月花」という茶屋があって、一気に古墳時代から江戸時代にタイムスリップ。
そういえば、等々力渓谷には外国人の方も多いんですが、
こういうところが人気なんですかね?
無料で休憩できる日本庭園もあるんですよ。
ここでも外国人の方とお会いしました。
不動の滝からマイナスイオンをお届け
等々力渓谷にある等々力不動尊から境内を見下ろすと…
桜の時期と、紅葉の季節はとてもきれいなんでしょうね!
等々力不動尊の足元、茶屋「雪月花」の目の前にあるのが「不動の滝」です。
等々力渓谷は、至る所に湧水があるそうですが、この不動の滝も湧水です。
昔からこの滝に打たれ行をする修行僧が各地から訪れたそうです。
今となっては水の量が少なくなってしまっていて、
「これが滝?」という気もしますが、
今でも修行僧が来るパワースポットなんだそうです。
この滝の音と、谷沢川のせせらぎを録音してきましたので、
「自然の音ギャラリー」のコーナーに
等々力渓谷で録音してきた「不動の滝と谷沢川のせせらぎ」を追加しました。
数千年もの間、休むことなく流れ落ちるこの「不動の滝」の音が、
渓谷に響き渡ることから、
この辺りの地名が「とどろき」と命名されたという言い伝えもあります。
その「とどろき」をぜひ聞いてみてください。
等々力渓谷…
アウトドア大好きでいろいろな自然に触れている人には、
ちょっと物足りない場所かもしれませんが、
あまり期待しないで行くと、けっこう楽しめます。
近所にあるのに、今まで遊びに行かなかったのは、
ちょっともったいなかったかなぁと思いました。
ちなみに、夜に行くとかなり「コワイ」らしいので気を付けてくださいね!