赤ワインのアウトドア日記

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多目釣り(釣行記)

日本伝統の和竿で競う!「和竿で釣るシロギスの会」に参戦!あの村越正海さんに…

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赤ワインです。

ちょっと変わった、でもけっこうすごいシロギス釣り大会「和竿で釣るシロギスの会」に参戦して来ました。

日本伝統の和竿が素晴らしい!

竹で作った日本伝統の釣竿「和竿」

竿師が技を競い、意匠をこらしたりして、伝統工芸の域に達しています。
一昔前は和竿でシロギスを狙っていた人も多かったそうですが、いまやカーボンロッド全盛の時代になり、乗合船に乗っても和竿で釣っている人はなかなか見かけなくなりました。
もちろん大量生産により道具のハードルが下がって釣りにエントリーしやすくなるのはいいことです。
ただ、和竿職人が減っていき、その技が後世に伝わらないのはとても寂しいことです。

和竿には趣があり、釣り味も良く、しかも道具を持つ喜び、長く使う喜びもあります。
そんな和竿でシロギスを釣る楽しさを再認識しようと、神奈川県・小網代の船宿「丸十丸」が開催しているのが、「和竿で釣るシロギスの会」という大会です。

参加者みんなが和竿を使用する珍しい大会!

今回の大会には、45人ほどの和竿釣り師が参加。
ユニークなのは、和竿は全てワンオフなので誰一人として同じ竿の人はいないということ。

「その竿はどこのですか?」「僕も汐よし師匠の竿なんですよ。」
そんな会話がそこらじゅうで聞かれます。

この大会のすごいところは、優勝賞品が和竿だということ。
和竿はものによりますが、買うと10万円ほどするものが多いのです。賞品の豪華さでは、数ある釣り大会の中でも群を抜いています。
豪華賞品となるとピリピリしたムードにもなりそうなものですが、この大会の雰囲気は和気あいあい。
参加者がみんな和竿愛好者なので仲間意識があるのと、釣果だけではなく釣る楽しみを求めている人が多いのかもしれません。

いよいよシロギス釣りがスタート!結果はまさかの…!?

釣り座は抽選で決まるのですが、僕の釣り座はなんと!釣りをしている人な知らない人はいないであろう、あの世界の村越正海さんと背中合わせ。これは緊張します…。

この日は南風が吹いていて、午後からはさらに風が強くなる予報なので、近場からスタート。

最初のポイントは、小網代の港を出てすぐの場所。水深は浅く10メートル以下。
アタリが続かないうえに、釣れるシロギスは小型ばかり。そんな中で、僕は運よく23センチほどの極太シロギスをゲット!
このまま渋い状況が続くようなら、もしかしたら船中1位を狙えるかもしれない…そんな淡い期待を抱き始めました。

ところが、状況は大きく変わります。
あまりに渋い状況なので、船長がこのポイントに見切りをつけて、大きくポイントを変更。葉山方面へ船を走らせます。
新しいポイントではアタリも多く、釣れるシロギスの型もよくなってきました。
周りでもポツポツ20センチオーバーが釣れ始めました。村越さんもどんどん釣っています。

今回の大会では5匹合計の重さで順位が決まるんですが、現状で良型を5匹揃えている人はいないようです。
「20センチ以上で5匹揃えればチャンスあるね」と村越さん。

僕はアタリ自体少ないのですが、運よく釣れる魚が大きく、なんとか20センチ以上で5匹を揃えました。
村越さんはというと、良型の数はまだ少ないようです。
ただ今日のパターンを見つけたのか釣れる数がハンパない!
数が多ければ当然、良い型も混ざってきて、村越さんの怒涛の追い上げとなりました。

そして、午後2時で時間いっぱい。

港に戻って検量が行われた結果、村越さんの猛追をわずか2グラム差で抑え、僕が船中1位に!

釣果では僕が20匹ほど、村越さんは55匹と大差がついたのですが、たまたま良型が僕のところにきてくれたようです。

あとは、他の2船の船中1位の人がどのくらい釣っているかで、総合順位の1位~3位が決定します。
3位までは、上位から順に賞品を選べるシステム。和竿は2本あるので、つまり2位までに入れば和竿確定です。

そして、結果は…

3位でした!

和竿はもらえず悔しくもありましたが、日本で一番古い釣竿メーカー「サクラ」のカーボンロッドを頂けました。なによりあの村越さんと競って2グラム差で勝てたことが嬉しかったです。

今年9月には、「和竿で釣るカワハギの会」、そして来年にはまたシロギスの大会もあります。これからも和竿で釣りを楽しんでいきたいと思います。

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