赤ワインです。
FMヨコハマ「The Burn」のDJ井手大介を中心に、
山好きミュージシャン、アウトドアメーカー有志などで結成した「ザバーン登山部」で
氷の大絶景が楽しめる日光の「雲竜渓谷トレッキングツアー」に行って来ました!
目指す雲竜渓谷は…
雲竜渓谷は、世界遺産「日光東照宮」の奥、
女峰山のふもと、標高1400m地点にあります。
山に囲まれて日照時間が一日数時間しかないので、
真冬になると、幅100mの氷壁や高さ10m以上の氷柱、
滝全体が真っ白に凍結する「氷瀑(ひょうばく)」や氷の神殿など
渓谷が作り出す氷の造形美が楽しめる人気スポットです。
…とまぁ、文章にしてしまえばこんな感じなんですが、
正直、予想以上の迫力があり、自然の神秘を感じるスポットでした。
案内してくれたのは、
日光・鬼怒川・那須の大自然を舞台に、
カヌー・トレッキング・スノーシューなどのツアーを行っている
「ネイチャープラネット」の皆さんです。
日光東照宮から車で3.5kmほど行ったところにある林道ゲートからスタートです。
今回は、平日ということもあって林道ゲートまで車で行けたんですが、
土日の場合は、駐車車両が多くて林道ゲートまで車で行くことができないことも多いほど
人気スポットのようです。
いよいよコース距離約10km、時間にして6時間半のトレッキングツアーのスタートです!
林道をトレッキング
まずは、ウォーミングアップの長い林道歩きからスタート。
ここを歩いている限りでは、この先の氷の景色は想像もできません。
が、まずはわいわい話しながら進みます。
この日ガイドをしてくれた3人のうちの1人岩田京子さん(写真右)は、
エベレスト登山隊のサポートとしてベースキャンプにいたことがあるそうなんですが、
5000mを超えるベースキャンプでの食事の話、
標高の高さが人体に与える影響の話、
エベレストの入山料がウン百万円だとか、
そんな話で盛り上がりました。
アイゼンを装着!今回のトレッキング装備
途中、稲荷川展望台での休憩をはさんで、さらに林道を歩くと洞門岩という場所に到着。
ここからは沢沿いのコースと、林道コースの2つに分かれますが、
僕らが進むのは沢沿いのコース。
ここから先は雪が多く、凍っている場所もあるため、
ここで金属製の爪が付いた「アイゼン」を登山靴に装着します。
さらに、靴の中に雪が入ったり、アイゼンの爪でズボンに穴が開かないように
登山用のスパッツも装着します。
さて、ここで、今回のツアーに必要な装備を紹介します。
頭にはヘルメット。
巨大なツララがもし落ちてきたら…。絶対着用しましょう。
僕はスノーボード用のものを使いました。
紫外線対策でサングラスもした方がいいです。
手には、ストック。川を安全に渡るために必要です。
足は、アイゼン・スパッツ。
ザックは30Lくらいで十分。
休憩中に寒いので防寒着は入れておきましょう。
水は、お湯と水をそれぞれ保温の水筒に入れて持っていくのがオススメ。
アイゼン、ストック、ヘルメットはネイチャープラネットでレンタルもあります。
さて、洞門岩の下を覗くと…
裸になった木々の奥に、氷瀑が見えるではないですか!
雲竜渓谷の氷瀑はもっとすごいのか…早く見てみたくなります。
沢を渡りながらトレッキング
さて、ここからしばらく進むと…
だんだん今までの林道とは景色が変わってきます。
沢沿いを歩いて行き、沢を渡るポイントもちらほら出て来ます。
ストックを使ってしっかり「三点確保」をした上で
足を岩に運んで、沢を越えて行きます。
何度も沢を渡りながら進んでい行くと…
早川谷という地点で立派な氷瀑に遭遇!
氷が青白くて神秘的です。
肉眼で見るともっと青いんですが、写真だとちょっと白っぽく見えますね。
ザバーン登山部みんな写真撮影に夢中になっています。
撮影タイムを終えて、さらに少し進んでいきます。
雲竜渓谷へ!
いよいよ雲竜渓谷の入渓口に到着。
っていうか、まだ雲竜渓谷の入り口にも来てなかったんですね。
既にこんなに景色がすごいのですが、この先、これ以上の絶景が待ち受けているのでしょうか?
ザバーン登山部一行は、
凍った階段を慎重に降りて、いよいよ雲竜渓谷へと入って行きます。
途中いくつかの渡渉ポイントを進んで行くと…
氷のシャレコウベ!?発見。
こちらは何に見えますか?
僕には、クラゲがいっぱいいるように見えました。
ここからは、目に入る全てに驚かされます。
まるでツララのカーテン!
さすがモデルでもあるだけに、絵になる井手くん。
ちなみに、こんなふうに写真が撮れるのは平日だから。
土日に行けば人が多くて、こんな写真はなかなか撮れないんだとか。
ほんとにどこを見ても絶景で、
手が冷たいんですが、どんどんシャッターを切ってしまいます。
かつては仲間の心配をする余裕もないほど厳しい谷で、
通るのが大変だったことから「友知らず」と呼ばれている場所で記念撮影!
さらに進むと今度は…
「燕岩」というポイントに到着。
ここでもまた記念撮影(笑)
いったいどれだけ写真を撮れば気が済むのか(笑)
いやいや、それだけ景色がすごいんです!
ちなみにこの近くでは…
アイスクライミングをしている人たちも発見!
かなり怖そうです…。
さらにもう少し進むと…
ついに、雲竜滝が凍った「雲竜瀑」に到着!
シーズンの終盤(2月9日)なので少しスケールダウンしてしまっているそうで、
すごい時はこの何倍ものサイズになるんだそうです。
今回のツアーでは、ここでランチを楽しんで、折り返しとなります。
絶景をバックにランチタイム
土日休日などは人が多過ぎて、この場所でゆっくりランチすることはできないそうですが、
この日は平日で比較的空いていたので、
絶景をバックにランチを楽しみます!
あと30分で太陽が山に隠れて急激に寒くなってくるということで、
急いでランチの準備をします。
今回の僕のランチは…
「おでん」。
今回は、日帰りトレッキングで装備が軽いので、
ランチには重いレトルトおでんをチョイス。
さらに、ぜいたくに丸ごとトマトと高野豆腐もトッピングして、
ぐつぐつと煮たてました。
ここまでは歩いてきたので体も温かかったですが、
休憩してランチタイムにすると一気に体が冷えてきます。
これだけの氷瀑が育つだけあって
素手だと手が冷たすぎて痛いくらい。
各々おでんやラーメンで温まったら、
日が暮れる前に帰るため、帰路につきました。
氷瀑ツアー詳細
今回僕たちが参加したネイチャープラネットの氷瀑ツアーは、
毎年1月下旬~2月中旬の短い期間だけの開催なので、
残念ながら今シーズンは既に終了してしまいました。
この絶景はお勧めなので、ぜひ来シーズン行ってみてください!
できることなら平日にお休みをとって行くことをお勧めします!