赤ワインです。
アウトドアギアは、ショップで買いますか?それともネットで買いますか?
ネットはワンクリックで家に届くし、探せばマニアックな商品も手に入るし、とても便利。僕もAmazonでよく買います。
でも、アウトドアショップで買うともっと楽しいことがあるかもしれないですよってお話。
…というのも、アウトドアショップ「sotosotodays」(ソトソトデイズ)に初めて行ってきまして、「ショップの良さってなんだろう」と改めて考えてしまったので、メモとして書いておこうと思います。
sotootodaysは2015年に小田原にオープンしたばかりのアウトドアショップで、神奈川県は南足柄にある人気キャンプ場「ezBBQ contry cabins&camping」も運営するガス会社が手掛けるお店です。
アウトドア業界の中ではオープン当初から話題になっていまして、噂で聞く通りとても素敵なお店でした。
アウトドアライターをしている僕でさえ、知らなかったギアや、実際に見るのは初めてというギアもありまして…
↑これ、なにに使うギアか分かりますか?(答えは後日、赤ワインのFBページででも)
一番驚いたのは、お店の前の駐車スペースに張られていたスウェーデンブランドのテント「テンティピ」。テンティピを購入を検討しているお客さんから「サイズを実際に見て検討したい」というリクエストで張ったそうです。
いやー高額な北欧テントの展示用在庫を持っているお店はなかなかないですよね。
お店のバックヤードまで見せてもらったんですが、ビックリしたのは北欧テント、とくにノルディスクの在庫数。実店舗でこれだけノルディスクの在庫を抱えて、お願いすればその場で張ってくれるお店は他にはないでしょう。
ネットが発達してモノはどこでも買える時代だからこそ、実際に商品を手に取ってサイズ感や質感をチェックして、設営の仕方・撤収の仕方・お手入れ方法まで教えてもらえる。
商品を買うだけでなく、知識、仲間、相談できる人間関係を得られる場所なんですね。
さて、ここからは、僕の思い出も交えながら…。
思えば、僕は大学生の頃、アルバイトに明け暮れては、お給料で当時ハマッていたモード系ブランドの服と、HIPHOPやらACID JAZZやらCDを買いあさっていました。
モード系ブランドの店に行くと、仲のいい店員さんがいて、服の素材や歴史、着こなしの方法、いろいろ教わりながら買ってました。
信頼できるレコードショップでは、新譜、リイシューもの、サンプリングネタ、僕が好きそうなものを紹介してくれて音楽に詳しくなっていきました。
音楽を表面的だけじゃなくて、ルーツにさかのぼって聞いたり、バンドメンバーに注目したりと聞き方も変わったと思います。
僕は正直めんどくさがりなので自分で勉強するよりも、買い物を通してショップスタッフさんからいろいろなことを吸収してきた気がします。
そして、モノを売るだけではなく、聞き方、着方まで教えてくれるコンシェルジュ的なスタッフがいるお店が好きでした。
先日訪れたsotosoto daysのスタッフの方がこんな話を聞かせてくれました。
とあるアウトドアメーカーの社長さんがこう言ったそうです。
「オートキャンプブームだった90年代に道具だけを売って、遊び方を提案できなかったのが僕らの失敗だった」
当時のアウトドアショップは週末にもなれば、レジの行列がすごかったそうです。でも、道具を買っただけでキャンプの表面的な楽しさにしか気づかなければ、きっと趣味としては続かない。それが90年代のオートキャンプブームが終わってしまった理由だという。
今は再びキャンプブーム。
90年代のブーム世代はオートキャンプをやめてしまっても、そのジュニアたちのDNAにはきっとキャンプが根付いていたんですね。
ただ、時代は変わって、ギアを売るだけのお店はネットショッピングに淘汰され、sotosoto daysやWild-1のようなプロショップが人気になりました。
アウトドアギアメーカーさんと話していても、「ネットや量販店ではなく、プロショップで売っていきたい」というメーカーさんが多いんです。
今まさに遊び方、使い方を提案できるプロショップの時代。
僕はショップをやっているわけではないですが、アウトドアギアを紹介する記事を書くことが多いので、ギアのことだけではなくて、遊び方もしっかり紹介していきたいなと改めて思ったのでした。