赤ワインです。
作って、食べて、また食べて…
ダッチオーブン三昧のイベント報告第2弾!
今回は、ぼく赤ワインが作った料理を紹介し鱒!
10月27日(日)、台風一過、
雲一つない快晴の巾着田(埼玉県日高市)で開催された
日本ダッチオーブンライフ振興会主催の
ダッチオーブンフェスティバル。
このイベントは、
一年に一度、ダッチオーブン愛好家が集って、
それぞれが自慢の料理を作り、
皆で交流しながら食べあうというイベント。
前回のレポートでは、
参加者の皆さんが作っていた美味しい料理を紹介しましたが、
もちろん僕も食べてばかりいるわけにもいかず、
日頃鍛えたダッチオーブン料理の腕前を披露しなくてはいけません。
赤ワインのアウトドアキッチン
今回の僕のキッチンは、SOTOのツーバーナーに…
必要最低限の調理道具。
(…と言ってもダッチオーブン2台持って来ているのでかなり重い)
家で出来る限りの下ごしらえをしてくることで、
アウトドアでの料理の手間を省けるだけでなく、
持っていく道具の数も減ります。
さてさて、今回の料理ですが、2種類作ります。
旬の秋鮭の香草焼き~アーモンドバターソース
まず、ロッジの10インチスキレットを使って作るのが、
「いただき鱒!」でも紹介したアーモンドバターソースを使った
「旬の秋鮭の香草焼き~アーモンドバターソース」。
スキレットは、ダッチオーブンと同じように鋳鉄で作られたフライパン。
普通のフライパンと違って、分厚い鉄でできているので、
蓄熱性が高く、お肉などをのせたときに温度が下がらないので
とても美味しく焼くことができます。
生の秋鮭に塩コショウをして、10分ほどおき、
水分を拭き取って、両面に小麦粉(強力粉)をふりかけておきます。
スキレットにオリーブオイルをひき、
つぶしたニンニクを弱火で炒めたら、取り出し、
今度は強火にして、ローズマリー、タイムなど香草を入れ、
香りをオイルに移し、香草を取り出します。
あとはスキレットで秋鮭を焼いて、
皮はパリッと、身はフワッと焼けばいいわけなんですが…
ここで1つ問題が発生。
家で試作した時には、皮目をパリッと焼いてから、
裏返して身を3分ほど焼けば、フタはしなくても中まで火が通ったんですが…
同じように料理しても、なかなか火が通らない!
そうこうしているうちに、焦げ目がついてきてしまいます…。
そうなんです、アウトドアでは、火が風で流れてしまったりして、
家のキッチンと同じようには料理できないんです。
そこがなかなか難しいところ。
なので、この場合は、まずは身の方から焼いて、
焼き目をつけたら裏返して皮目を下にし、
ニンニク、香草を身の上に置いて、フタをして弱火で焼くのが正解。
そうすればもっと皮はパリッと、身はフワッと出来上がったはず。
なんとか中まで火が通ったので、
鮭とハーブは、レモンの輪切りを敷いたお皿に盛りつけます。
あとはソースを作るだけ。
ダッチオーブンが冷えるまで少し待って、
キッチンペーパーで油を拭き取ります。
弱火でバター100gほどを溶かして、スライスアーモンドを入れ、
アーモンドが色づいたら、さきほどの鮭にかけて完成です!
豚バラ肉とドライフルーツの赤ワイン煮
この料理は、ぼくがFMヨコハマのアウトドア番組「The Burn」を担当していた時に、
ブログのコーナー「赤ワインのダッチオーブンチャレンジ」で、
最後に紹介したレシピです。
あれからさらに研究を重ねてレシピを改良してきました。
この料理は、SOTOのステンレスダッチオーブンで作ります。
というのも、鋳鉄のダッチオーブンだと、
鉄と赤ワインのタンニンが反応してしまい、
タンニン鉄になることで、料理の色が黒く変色してしまうんです。
他にもステンレスダッチオーブンの特徴としては、
料理に使ったまま持って帰っても錆びないし、洗剤で洗えるし、
とにかくお手入れが楽で、几帳面ではないB型にはピッタリなんです。
それでは、豚ばら肉とドライフルーツの赤ワイン煮の作り方です。
まず、プレヒートしたダッチオーブンに薄く油をひき、
塩コショウで下味をつけた豚バラ肉(300~500g)の表面に焼き色を付けます。
焼き色がついたら、肉を取り出して、
ダッチオーブンにたまった油を拭き取ります。
新たにオリーブオイルを入れ、玉ねぎの薄切り1個分を炒めます。
玉ねぎがしんなりしたら、
先ほど取り出したお肉、赤ワイン250cc、バルサミコ酢75ccを入れ、
アルコール分を飛ばしていきます。
ワインのアルコールが飛んだら、
固形のフォンドボー1個、八角1個、
レーズン、プルーン、イチジク(全てできれば半生タイプで)を入れ、
フタをして弱火で1時間煮込んで完成です。
赤ワインは、安くてもいいですが裏のラベルを見て「フルボディ」のものを選んでください。
バルサミコは、安いものは酸味の刺激が強い場合がありますので、
できあがりの味をみて、酸味が強いときは、
メープルシロップを少しだけ足すとまろやかになります。
味が染みた豚ばら肉がとても柔らかくて美味しいんですが、
それよりもこの赤ワインのスープが、
酸味、うまみ、ドライフルーツの甘みが織り交ざって、
濃厚で病み付きになります。
本来なら赤ワイン煮は、赤ワインを一緒に飲むとバッチリ合うはずなんですが、
この料理の場合、並大抵の赤ワインだと、料理に負けてしまいます。
ダッチオーブンフェスティバルでも大好評だったので
ぜひ作ってみてください。