赤ワインのアウトドア日記

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多目釣り(釣行記)

ザバーンのDJ井手大介が念願の「和竿で釣るカワハギの会」優勝

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赤ワインです。

和竿を知ってますか?

江戸時代から続く日本伝統の釣り竿で、竹に火を入れてまっすぐにし、何度も漆を塗って仕上げた竿です。

伝統工芸である「和竿」は、作ることができる職人の数が、高齢化とともに減ってしまっています。

そんな和竿の伝統を守りたい、和竿の魅力を伝えたい!という気持ちで、FMヨコハマのアウトドア番組「The Burn」の企画で、僕とDJの井手くんとで和竿職人の「汐よし」さんに弟子入り。
自分で竹を削って、漆を塗ってカワハギ竿を作ったのが、2013年のこと。

そして、自分で作った和竿を手に、 毎年秋に三浦半島小網代の船宿「丸十丸」で行われている大会「和竿で釣るカワハギの会」に参加するようになりました。

この大会は、和竿の魅力に取りつかれた100人余りが参加するカワハギ釣り大会。

1つたりとも同じ竿がない和竿が100本並ぶ様は圧巻で、たぶん日本でこの大会だけでしょう。

ちなみに昨年2016年には、井手くんが5位に入賞。 惜しくも賞品として和竿がもらえる4位まで手が届かなかったのです。

そして、迎えた2017年。今年も井手君と一緒に「和竿で釣るカワハギの会」に参加して来ました。

今年は配船の都合で80人余りが参加して開催。上位3名に、和竿が進呈されます。

僕はいつも通り、自分で作った竿でのぞみます。

ちなみに、戦国武将をイメージして、朱色と金色、黒を塗った和竿です。

一緒に出場する井手君は、自分で作った竿への愛着はもちろんあるものの、見た目にも美しい汐よし師匠の和竿が欲しくなってオーダーしたそうで、この大会の日に合わせて汐よし師匠が仕上げてくれた竿で参加です。

エサ取り名人のカワハギをいかに攻略するかがポイントのカワハギ釣り。
この時期は、今年生まれたばかりのカワハギが浅瀬からだんだんと沖合へ移動。
ワッペンサイズと言われる15センチ以下のカワハギが多く釣れるので、いかにワッペンサイズを釣らずに大きいサイズを釣るかが勝負の分かれ目です。

井手君は、最初は慣れない竿に苦労していたようですが、だんだんコツをつかんできた様子。

感度がいいようで、バンバンあたりをとっていきます。

最初は、ワッペンサイズばかり釣れていましたが、ついにこのサイズ!

見た感じ尺はありそう!(尺=30センチを超えるカワハギは、釣り人の憧れ)計ってみると…

なんと30センチは超えて、31センチに迫るサイズ!!井手君自身初めてという尺越えの大物を釣り上げました!

これで優勝も視野に入ってきましたが…この大会は3匹の合計重量で競うので1匹だけ大きくてもダメ。
3匹の型を揃えなければ、上位争いには入ることができません。

が、そうなると、なかなかあと1匹が釣れないもの。
残り時間1時間を切ったところで、なんとか良型を揃えた井手君。

この船の中では間違いなく1位ですが、他の3つの船での釣果は謎のまま。あとは、結果を待つのみです。

船が港に戻ったらいよいよ検量。そして、表彰式。

果たして優勝メダルと、和竿はいったい誰の手に?!

今年も表彰式のMCは井手君がつとめます。

数々の釣り大会で、”選手兼MC”をつとめ、「優勝はオレ!」と発表することを夢見てきた井手君。

今回ばかりは、その実現の可能性がありそうです。

そして、迎えた発表の瞬間…

「優勝は……ぼく、井手大介!!」

きたー!!!

これには僕も声を上げて喜んでしましました。

優勝者が3本の和竿から好きな竿を選べるんですが、汐よし師匠の竿を選んだ井手君。

師匠である和竿師「汐よし」さんも大喜びでした。

この大会、上は80代から下は20代まで「和竿とカワハギ釣りが大好き」という人が集まっているので和気あいあいの雰囲気。

会場の皆も井手君の優勝を喜んでくれました。

和竿を使った釣りの楽しさを身をもって示してくれた井手君、ぼくも次は負けないようにがんばるぞ!

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