赤ワインのアウトドア日記

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多目釣り(釣行記)

巨大魚ハクレンを狙ったらアメリカナマズが釣れた!

更新日:

赤ワインです。

利根川に潜む巨大魚ハクレンを釣りたい!

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(※写真はデイリーポータルZ「マッシュポテト好きのエイリアン『ハクレン』」より)

今まで100目釣り、200目釣り…とチャレンジして、
通算240種類ほどの魚を釣ってきました。

どんな小さい魚でも大きな魚でも、
新しい魚が釣れたら、同じように嬉しいのが多目釣りの最大の魅力。

普通は釣り人が狙わないような小さな魚を釣って喜ぶこともあります。

ですが、やっぱり時には、大きな魚とファイトしたくなるのが、
釣り人のサガ、宿命です。

そんな釣り人のサガが心の中でウズウズしている時に、
まるで導かれたかのように、この記事に出会いました。

深海釣りの先輩で、生き物に詳しいライター平坂寛さんが
デイリーポータルZに書いていた記事
マッシュポテト好きのエイリアン『ハクレン』」。

この記事によれば…
船に乗らなくても、身近な川で
メーター級、大きさだけなら「ブリ」クラスの魚が釣れる!?…らしい。

しかもエサは、マッシュポテト?!…らしい。

その魚の名前は、「ハクレン」。

なんだか名前までカッコイイ!

これはもう絶対を釣りに行きたい!

そう思っていたら、高校生アングラーの西野勇馬クンから
利根川にハクレンを狙いに行きませんか?といいう誘いが。

実は勇馬クンもハクレンを釣ろうと今まで5回チャレンジしていて、
バラしはあったものの、まだ釣れていないので、
今度こそ釣りたいのだとか。

これは、まさに釣りの神様によるガイダンスに違いない!

行こうじゃないか!利根川へ!

ハクレンとは…

今回の釣りのターゲット「ハクレン」は、
中国大陸原産で体長が1メートルほどになるコイ科の大型淡水魚。

ウロコは龍を思わせる銀色。

口よりも下に目があるように見える、ちょっと間抜けな顔がキュート…らしい。

中国では、ハクレンとその仲間のソウギョ、アオウオ、コクレンを
四大家魚と呼んで、昔から食糧として養殖が行われてきました。

この4種類の魚は、それぞれ食性が違っていて、
4種を同じ池で飼育すると…

刈り取った雑草を池に入れると、ソウギョが食べる。

ソウギョの排泄物をタニシなどの水生の小動物が食べる。

このタニシなどの小動物をアオウオが食べる。

これらの食べ残しや糞、生活で出た屎尿などで植物プランクトンが育つ。

植物プランクトンが増えるとこれを餌にしている動物プランクトンが増える。

植物プランクトンをハクレンが食べ動物プランクトンをコクレンが食べる。

(※出展wikipedia)

というシステムで、
刈り取った雑草さえ池に入れれば、餌代がかからないらしい。

さすが大陸的発想。

4種の魚が均衡を保つ…まるで天下三分の計。

そんな大陸出身の魚たちが、
明治以降、食用目的で日本各地に持ち込まれたんですが、
太平洋戦争中の昭和18年に利根川水系に放流されたものだけが天然繁殖して、
現在も定着しているそうなんです。

ちなみに、食料として定着することはなかったハクレンですが…
釣って食べてみた平坂さんによれば「普通に美味しい…」らしい。

ハクレンの釣り方

ハクレンが好んで食べるのは植物プランクトン。

体の構造から固形物を摂ることはほとんどないようです。

だからといって、
植物プランクトンをハリにつけて釣ることもできません。

そこでエサに使うのが、マッシュポテト。

水中で微粒子となって溶け出すマッシュポテトを
植物プランクトンだと思って食べるわけです。

IMGP9803

マッシュポテトをピンポン玉大のダンゴ状にしたものをエサに
ウキ釣りで狙います。

IMGP9815

まぁ言ってみれば、ヘラブナ釣りと一緒です。

ウキは繊細なアタリも逃さず、食い上げるアタリにも対応できるよう
全長40cm以上のクロダイ用の遊動ウキ3号。(自立式ウキはNG)

竿は3号くらいの磯竿。

ラインはナイロン6号くらい。

ハリは伊勢尼13号を使いました。

釣り方に関しては、こちらのサイトに詳しく書かれています。

利根川へ!!

前夜に台所でこさえたマッシュポテト1kgを持って、
向かったのは、JR成田線の布佐駅。

初めて行く場所なので、歩きながらポイントを探します。

利根川、その少し横の田んぼの間を流れる小川、さらに新利根川…と
いろいろポイントを探してみます。

新利根川は釣り人も多いのですが、
どうやらみんなブラックバス狙いで、
話を聞いてみると60cmクラスのバスが釣れることもあるそうです。

2時間ほど歩きまわって、結局、利根川本流へ。

近くにヘラブナ釣りのオジサンが数人いたので、
そのエサにハクレンが寄ってきているかも!?という期待も込めて、
この場所で釣りを始めます。

ここでお昼過ぎから夕方まで粘ったのですが、
釣れたのは…

IMGP9811

アメリカナマズばかり!!

利根川ではアメリカナマズが大繁殖しているようで
この日は、20cmほどから60cmくらいまでのアメリカナマズが
1日中釣れまくりました。

このアメリカナマズは、名前の通り外来種で、
いわゆる日本のナマズとは姿がだいぶ違って、
どちらかというとギギに近い印象です。

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アメリカナマズは今まで釣っていなかったので
1目追加できたのは嬉しいものの、
狙っていたハクレンには出会うことができませんでした。

アメリカナマズは美味しい!…らしい

ところで、釣り人同士で常に盛り上がる話題が
「この魚美味しいの?」という話題。

特に釣ってもほとんどの人が食べない「外来魚」に関しては、
「実は美味しいらしい…」とか、「いやいや臭いらしい…」とか、
噂話ばかりが耳に入ってきます。

今回釣れたアメリカナマズに関しても、
「実は美味しいらしい…」という噂を聞いたことがありました。

でも、噂ではなく実際に食べたことがある人は、
僕の周りではこの人だけでした。

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(※写真はデイリーポータルZ「嫌われ者の魚が美味しい」より)

デイリーポータルZでお馴染みの生き物に詳しいライター平坂寛さんです。

彼は、大学・大学院で生物学を学んでいたこともあって、
生き物に関する探究心がハンパではなく、
特に外来魚を捕まえて食べてみることが
もはやライフワークのようになっているもよう。

その平坂さんのライフワーク「外来魚キャッチ&イート」をまとめた本
外来魚のレシピ 捕って、さばいて、食ってみた
が先日、刊行されて、僕も興味深く読ませていただきました。

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この本によると…
アメリカナマズは、皮に臭みがあるため、
しっかり皮をとって、牛乳につけて臭みをとり、
フライにするとすごく美味しいのだとか!!

ですよね、平坂さん?

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ちなみに、この本のタイトルは
『外来魚のレシピ』となっていますが、「レシピ本」ではありません。

自然と魚と対峙する1人の男のリアルドキュメンタリーです。

ただでさえ情報の少ない外来魚を求め、
時に捕獲に失敗したり、
時に吐きそうになるほど不味かったり、
外来魚と本気で向き合う男と、
その男が五感で感じた外来魚の本当の姿がここにあります。

紹介したアメリカナマズやハクレンの他にも
釣り人にはお馴染みのオオクチバス(ブラックバス)、ブルーギルから、
ライギョ、アリゲーターガー、はたまたカミツキガメまで食べています。

なかでも、カミツキガメはかなり美味しいらしいですよ。

「あの外来魚、実は美味しいらしいよ」
そんな話題が大好きな釣り人ですから、
これを読んでおけば、釣り人同士の話も盛り上がること間違いなしでしょう。

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